かわごえKOED Net 川越祭り瓦版(27号)改め「川越専科」秋だより 平成21年(2009)9月28日

季刊 川越専科 秋だより 小江戸川越観光協会

時代を越えて伝えられる神と人との祭礼絵巻

二重鉾、迫りあげ式伸縮自在の構造は城門をくぐる工夫から

 川越祭の最大の特色であり、見どころは、江戸と川越の職人によって完成した華麗な江戸系川越型山車が、数多く登場することである。

 山車の構造はいわゆる二層の鉾と人形からなる江戸型。四ツ車あるいは三ツ車をもった台座(せいご台)の上に二重のあんどん(鉾)を組む。
上層に出る部分と人形はそれぞれ小田巻による迫り上げ式エレベーター構造で、これは城の門をくぐるために伸び縮みできるようにした仕掛けだ。

 鉾の前に唐破風か欄間を乗せた舞台(囃子台)があり、多くの山車はせいご台の上で前後左右に三六〇度の水平回転する回り舞台になっている。

 昔からの山車は、黒や赤の漆で塗ってあり、金箔も使われている。勾欄や腰まわりの彫刻はけやき材ではめこみ式。精巧な仕上りは美事。
さらに上、下の鉾には金銀の彩りもあざやかな刺しゅう仕上げの幕を張る。
これら幕類も彫刻と同じように、山車の主題である人形にちなんだデザイン仕上げとなっているものが多い。

 同じように見える山車でも、よく見ると微妙な違いがあって面白い。どの山車にも自慢のポイントがあり個性があるわけだ。
江戸系川越型山車の特徴をジックリと鑑賞していただきたい。

◆山車の構造や彫刻、幕類などを間近で見たい人には、川越まつり会館がおすすめだ。
本物の山車を2台展示しているのでジックリと鑑賞できる。

仲町「羅陵王の山車」の場合 山車の平均概要

五人囃子に舞がつく祭り囃子の源流も江戸発川越着

 川越祭の囃子は、文化、文政の時代に江戸から伝わったものである。
どれも源流は、江戸の葛西囃子だ。
川越では以前からあった地元の里神楽と合流し古囃子として
大成したという。
もともと囃子は近郊の農村部が担当していた。
明治初期ごろより川越独自の改良を重ねて、今風の新囃子となり継承されてきた。

 流派は王蔵流、芝金杉流、堤崎流に大別され、いずれも山車の移り変わりにともない、独自の改良を重ねて発展してきた。

 笛一、大太鼓一、締太鼓二、鉦一の五人囃子に舞い手(踊り)が出る。リズムとメロディーは囃子連によって異なるが、多くの場面で笛がリードをつとめている。

曲目(舞)には屋台(天狐、獅子)、鎌倉(モドキ、オカメ)ニンバ、シチョウメ(モドキ、ヒョットコ)などがあり、それぞれストーリーをもつ。
軽快な囃子を聞きくらべ、見くらべているうちにいつしか曲に合わせて身体を動かしている自分に気づくだろう。

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