かわごえKOED Net 季刊「川越専科」冬だより 平成22年(2010)12月10日

小江戸川越 七福神めぐり 新年は七福神めぐり

17 一番 毘沙門天・妙善寺

049(222)7559

寛永元( 1624) 年、中院の尊能法師により
開山されたといわれる、中院の末寺。
(江戸中期に焼失し、昭和53年に再建) 、
380年もの歴史を誇る。また、境内には、
さつまいも地蔵が祀られていて、
毎年10月13日には「いも供養」が行われている。
創建時の本尊は薬師如来であったが、
今の本尊は智証大正の作といわれる
不動明王が祀られている。

16 二番 寿老人・天然寺

049(222)6151

450年もの歴史を誇る寺院で、祀られている
大日如来本尊は平安時代の作という、市内で
最も古い仏像の一つで、市指定文化財となっている。
境内は緑が深く、四季を通じて美しい花が
咲くことから草花の寺院とも呼ばれている。
また当寺は、武蔵国十三仏霊場の
一番霊場としても有名。
埼玉県下の13の寺に、それぞれ仏様が祀られていて、
すべてをお参りすることで、仏様と縁を結べるといわれている。

12 三番 大黒天・喜多院

049(222)0859

仙芳仙人の故事によると、その歴史は
奈良時代までさかのぼるといわれる喜多院。
言い伝えによると、仙波周辺に満ちていた海水を
仙人の法力により除き、そこに尊像を安置したという。
平安時代になると天長7( 830) 年、
慈覚大師円仁により勅願所が創建され、
本尊の阿弥陀如来をはじめ、不動明王などを祀ったという。
ところが、寛永15(1638)年の川越大火で山門を除くすべての建物が焼失。
そこで江戸幕府三代将軍徳川家光は、
堀田加賀守正盛に命じてすぐに復興にかかり、
江戸城紅葉山の別殿を移築して、客殿、書院等に充てた。
これにより、家光誕生の間、春日局化粧の間が当院に存在するのだ。
慈恵堂、多宝塔、慈眼堂、鐘楼門、五百羅漢など、境内は見どころが満載。

8 四番 恵比須天・成田山別院

049(222)0173

昔から川越の人に「お不動さま」で親しまれている寺院。
山号は成田山で、正式な寺号である本行院よりも、
成田山別院として広く知れ渡っている。
嘉永6(1853)年、十数人の有力な世話人たちが
当時廃寺となっていた久保町の本行院を再興したのが、
当院の歴史の始まり。
また「亀の池」で親しまれている北門脇の
「放生池」には、縁結七福弁財天と水掛不動尊、
水子地蔵尊が祀られ、自由に参拝することが可能。
毎月28日には川越不動蚤の市が開催され、多くの人々でにぎわう。

6 五番 福禄寿神・蓮馨寺

049(222)0043

天文年間( 1532〜1533)、感誉上人が
大導寺駿河守政繁の母、蓮馨尼の懇請によって
創建されたお寺。
関東十八檀林の一つで、旧幕時代は、
家老でさえも門前を通るときは下馬し、
さらにやりを倒して通っていたほどの格式を持っていた。
祈願堂には社会事業の先駆者であり、
生きた仏としてあがめられた呑龍上人が祀られている。

2 六番 布袋尊・見立寺

049(222)3321

室町時代後期の永禄元(1558)年、
小田原北条氏の重臣で、川越城の
武将大導寺政繁が建立したというお寺。
当初は建立寺と称されていた。
文政10(1828)年と天保11(1840)年、2度の大火事で
焼失したが明治14(1881)年に再建立され現在に至る。
境内には浄土宗の念仏行者で名高い
徳本上人の名号碑がある。

5 七番 弁才天・妙昌寺

049(222)2414

永和元(1375)年、南北朝時代の後期に
池上本門寺の第四世大鷲妙泉阿蘭梨の
日山聖人によって、現在の幸町に開創。
そして寛保元(1741)年、松平伊豆守信綱が
川越城を改修するため、現在地に移築したという。
また、毎年、土用の丑の日には、「ほうろく灸」という
伝統行事が行われ、多くの崇敬者を集めている。

元旦〜7日および毎月1日は七福神のご縁日。

コラム「コンパス」

寒い日が続くと、どうしても外に出るのがおっくうになります。こたつに潜ってゆっくりとテレビでも見ていたくなりますね。ところで「冬」という言葉はどこからきているのでしょうか。語源には諸説ありますが、ひとつ挙げてみましょう。それは、「ふゆ=増(ふ)ゆ・殖(ふ)ゆ(ふえる・増殖(ぞうしょく)する」というもの。たしかに、つめたい雪の下でひっそりと息をひそめる草花も、穴にこもってすやすやと冬眠をはじめた動物たちも、そうしながらまるでじっくりと生命力を蓄え増やそうとしているように見えます。こうした語源に触れると、自然の厳しささえも恵みの一面と捉えてきた私たち日本人の、たくましい精神力に気づかされます。こうして「ふゆ」に増えた生命力が草木の種や花のつぼみをパンパンに張らせる季節が「張る=春」なのだそうです。いつも時間に追われて忙しく動いている現代人。せっかくの「ふゆ」ですから、家の中でゆっくり過ごしたり、いつもより多く睡眠をとったりすることも、ときには必要かもしれませんね。でもお正月が明けると春はもうすぐ。めいっぱい蓄えた力を存分に発揮するために、そろそろ準備を始めましょうか。

川越総鎮守氷川神社 宮司  山田禎久